DDD Centre for Recovery

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強くてしなやかな筋肉をつくる食事①

ダンサーの筋肉を作る食事について、興味深い質問がきたのでシェアしますね。

筋肉や結合組織を硬くしてしまう食事というのはありますか?

反対に軟らかくしてくれる食事はありますか?

うろ覚えなのですが砂糖だか糖質だかを摂りすぎると身体が(筋肉が?)硬くなるというような話をどこかで見聞きしました。

同様に筋肉や結合組織、骨の修復早くするor妨げる食事はありますか?

この質問は筋肉と結合組織と骨が混じってるから、メインの筋肉について書いていきます。

結合組織のための栄養は基本的に筋肉と同じと思ってくれて大丈夫。

骨については過去にも書いているので、そっちを読んでくださいね。

まず、

砂糖・糖質で身体や筋肉が硬くなることはありません

それが事実なら米などのでんぷん類が毎日の食事の大半を占めていた江戸時代の人たちはあんなに動けていません。

サイエンスでも糖質で筋肉が硬くなることは証明されていません。

じゃあ、逆に軟らかくしてくれる食事は?

食事で筋肉は軟らかくなりません。

「え?」

そう、残念ながらお酢を飲んでも軟らかくはなりません。

(疲労回復にはなるよ!)

それはマッサージ(というかフィジカル・セラピー全般)で成せるものですから。

食事がするのは筋肉の修復を促進すること

修復を促進するっていうのは、日々の動きで使われる筋肉にエネルギーと栄養を与えることから、筋トレでダメージを受けた筋肉細胞を夜の間に修復して「鍛える」ことまで全てのこと。

その修復機能を通して例えばマッサージでほぐされた筋肉の健康を保つことも可能。

筋肉にはプロテイン、タンパク質だー!っていうメッセージは嫌でも耳に入ってくると思うし、そこに間違いはない。

ただ、食事からどうやって筋肉になるのかまず知ろう。

タンパク質豊富な食べ物(肉魚類や豆類、ナッツ類とかね)を食べると、消化・代謝のプロセスでタンパク質がアミノ酸に分解されます。

レゴブロックを想像してみて。

レゴブロックがアミノ酸で、レゴブロックをいっぱいつなげたものがたんぱく質。

バラバラになったアミノ酸(あと、体内にある他のアミノ酸もね)は、分解される前とは違った組み合わせでまとまってまたタンパク質になります。

これが、筋肉を作る・修復するプロセス。

分解するのも、またまとめるのも、全部炭水化物からくるエネルギーがあってこそ可能なの。

だからいくらプロテインパウダーやタンパク質豊富は食べ物を食べても炭水化物(お米とかの穀物類とかね)が足りていなかったらこのプロセスは不十分なまま終わるし、ということは筋肉の修復もきちんと出来ません。

だから筋肉の健康、修復のためにまず最初にすることは、タンパク質と炭水化物を摂ること。

どっちか一つじゃ足りません。

量でいえば、【肉>ご飯】よりも【ご飯>肉】の方が筋肉の修復には良いんですよ。

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