DDD Centre for Recovery

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給食環境と子供の食行動への影響

先日のインスタLIVEでは給食が子供の食行動に影響をするっていうお話しをしました。

給食内容ではなく、給食環境

世界中から素晴らしいと言われる日本の学校給食は、戦後の日本の食糧事情の悪化による児童の栄養不足を解消するために始まった制度らしいのです。【クライエントさんがインスタLIVEの後に早速調べて教えてくれました】

素晴らしいイニシアティブ。

私は4年間日本の給食を経験したけど、今だからわかる事がいっぱい。

子どもの今と未来の食行動にとって良いところ

  • 座って食べる

  • 配膳から後片付けまでする

  • 家とは違う食事に触れられる機会になる

それとは反対に、子供の食行動にとって良くないところ

  • 残したらいけないというルールがある。給食を残したらその後遊びに出れないとか何かしらの罰がある。これって本人の満腹感無視して食べ物詰め込みなさいってこと。

  • 好き嫌いを悪とする。そりゃあ偏食がすぎたら問題だけれども、人間は好き嫌いがあって当たり前だし少しくらいなら本人にも周りにも悪影響はないはず。だけど絶対悪のように扱われるから、子供にとっては食事で自分自身の良し悪しを見定められているようなもの。

例えばクリニックに来院するクライエントで過食性障害に悩まされている人がいるんだけど、あるセッションでその人が気づいたことがあって。

それが

「子供の頃、家では毎晩、出されたものを食べるまでは絶対に席をたったらダメだった。だからどんなに辛くても(出された食事を全部)かきこんだし、そうすれば親も褒めてくれた」

というもの。

このクライエントにとってはどんなにお腹がはちきれそうでも食べる=褒められることっていう、子供の頃につくられたコネクションがあったんだね。

この方だけじゃなく、過食性障害に悩む人はこういう過去をもつ人が多い。

学校だけでなく、お家での食事環境作りにも参考になるんじゃないかな?

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