スタジオで生徒の体重を計るべき?
スタジオで体重は計るべきではありません。
すごく正直な話、スタジオで体重を計るということは、大きい(もしくは体重が増えてきている)生徒を咎める・たしなめる目的がありませんか?
「今までもやってきたから」や「私もそうやって教えられたから」とかいう理由は直ちに捨てて、体重測定というものを見直してください。
ローザンヌの摂食障害予防の注意点
ローザンヌのヘルスポリシーはその内容のほぼ全てが摂食障害予防およびスクリーニングになっています。そこで、ローザンヌのダンサーの摂食障害予防の利点と注意点をまとめました。
First, Do No Harmという教え
訳すと、「まず、害を与えてはならない」。
摂食障害予防の観点からいうと、例えば摂食障害高リスクにある人(ダンサー、フィギュアスケーター、ジェンダーダイバース、そしてニューロダイバースな人達など)と接する場合またはその人達に対して情報発信する場合、摂食障害のリスクをこれ以上上げるような情報や言動をしない、ということ。
とても道徳的な教えだからこそ、今の時代に必要だと思いませんか?
ダンサーの為の食生活ワークショップを終えて
1月11日~13日に開催した【ダンサーの為の食生活ワークショップ】のお話し。指導者クラスも思春期ダンサークラスも、より濃くなった内容にしっかりとついてきてくれました。
ダンサーを摂食障害から守る方法
ダンサーの道を選ぶ人ほど摂食障害になりやすい要因をもちあわせていることが多い。ダンサーやダンス関係者で「うちには摂食障害になる子はいないから」と思っているなら、それは「うちには足首・膝の怪我をするダンサーはいないから」と言っているようなもの。
スタジオで体重を計るべきか否か
スタジオで体重は計るべきではありません。すごく正直な話、スタジオで体重を計るということは、大きい(もしくは体重が増えてきている)生徒を咎める・たしなめる目的がありませんか?「大きい・太い・重いダンサーを見つけて減量させよう」という目的のもと、実施されているのがほとんど。これは、ダンサーにとってもスタジオにとってもマイナスなものしか生みません。
食べて痩せれば問題なし?
「すごーい、(そんなに)食べても太らないんだね!」とか、「そんなに食べたら太るわよ!」というコメントは、食べる力を奪います。このようなメッセージが蔓延すると、ストレスなどに対応するコーピングスキルが食事制限または過食、もしくは体重コントロール、という乏しいものになります。ダイエットのサイクルから抜け出せなくなってしまいます。自分の言動に注意を払ってみませんか?
摂食障害予防はまず「体重・体型」と「自分」を切り離す
「痩せればもっと自信がもてるのに」「痩せればもっとお洒落出来るのに」「痩せれば成功するのに」「痩せれば人に認めてもらえるのに」・・・そのような考えに支配されるようになるのは、今の世の中やバレエの世界では当たり前なのかもしれない。でも、ちょっと考えてほしい。それは、本 当 に そうなの?