ボディイメージと食事の関係
ボディイメージというのは自分の体に対する意識(捉え方)のことで、それによって生まれる(自分自身に対する)感情や思考も含まれます。人は価値がないものに対しては扱いが雑になるもの。だからボディイメージが低いと、無理なダイエットに走ったり、過食をしたり、体のケアやメンテナンスを怠ったりしてしまうのです。
痩せて問題が解決するなら片腕を切断したと仮定してみよう
「痩せたら膝の負担が減るのに」とか、「痩せたらジャンプが高く飛べるようになるのに」ということを言ったことがある人も、考えたことがある人も、耳にしたことがある人も、ちょっと立ち止まって考えてほしい。片腕を切断したとしたら、即座に3-5㎏軽くなります。それで問題は解決しましたか?
食べ過ぎは食べなさすぎから来る
人間が食事を制限すると体はまず、食欲増加ホルモンを多めに分泌して食欲抑制ホルモンの分泌を少なくします。結果、チャンスや隙が出来た時に「食べすぎる」ということが起きる。これを直すのはシンプルなこと。毎日、リズム良くきちんと食べること。定期的なエネルギー補給があるということを体に教えるのです。
スタジオで体重を計るべきか否か
スタジオで体重は計るべきではありません。すごく正直な話、スタジオで体重を計るということは、大きい(もしくは体重が増えてきている)生徒を咎める・たしなめる目的がありませんか?「大きい・太い・重いダンサーを見つけて減量させよう」という目的のもと、実施されているのがほとんど。これは、ダンサーにとってもスタジオにとってもマイナスなものしか生みません。
食べて痩せれば問題なし?
「すごーい、(そんなに)食べても太らないんだね!」とか、「そんなに食べたら太るわよ!」というコメントは、食べる力を奪います。このようなメッセージが蔓延すると、ストレスなどに対応するコーピングスキルが食事制限または過食、もしくは体重コントロール、という乏しいものになります。ダイエットのサイクルから抜け出せなくなってしまいます。自分の言動に注意を払ってみませんか?
摂食障害予防はまず「体重・体型」と「自分」を切り離す
「痩せればもっと自信がもてるのに」「痩せればもっとお洒落出来るのに」「痩せれば成功するのに」「痩せれば人に認めてもらえるのに」・・・そのような考えに支配されるようになるのは、今の世の中やバレエの世界では当たり前なのかもしれない。でも、ちょっと考えてほしい。それは、本 当 に そうなの?