言葉の影響力【ニュートラルになる】
こんにちは。
前回の記事を読んで、自分の発している言葉の結果について考えていただけたでしょうか。
自分の発しているネガティブな言葉に気づき、またその言葉の結果が良いものではないということにも気づいたのなら、あなた自身が変わるチャンスです。
ネガティブ思考や、完璧主義の為に自分の悪いところにばかり目が行くというのは、一昼夜で変えられるものではありません。
でも、毎日の練習を続けていけば確実に「メンタルの強い」自分を作ることは出来ます。
ニュートラルになる
ネガティブとポジティブは両極端。その間にニュートラルな状態が存在することを忘れていませんか?
ネガティブ思考から抜け出すためにはまずは真ん中のニュートラルに辿り着く必要があります。
前回からの例を使いましょう。
自分を他の子と比べながら・・・
「私の脚はあの子と違って太くてみっともない」
この言葉を発することで自分の脚が変わることもなければ、自分の体を好きになることにも繋がらない、結果が伴わない言葉。
まずは他人と自分を切り離しましょう。
「あの子の脚綺麗だな」そして「私とあの子は別の人間なんだから、体が違うのは当たり前」
その後で、「私の脚は、どんなことが出来るんだろう?」と考える。
例えば高くジャンプできる筋力があるとか、家からレッスンまで歩く力があるとか、ポワントにめげない強さがあるとか、あなたの脚が出来ること(事実)をリストアップしていって。
自分の脚が出来ること(事実)を書いていくことで、まずはネガティブからニュートラルに移ります。
他人を綺麗だと思うことはとても素敵なこと。
それとセットで自分を卑下する必要もありません。
指導者が生徒に向かって・・・
「そんな大きいお尻でどうするの!」
さて、このような批判的な言葉にはポジティブどころかニュートラルさえ存在しません。
指導者というのはその名の通り「指導する」仕事で、批判する仕事ではありませんから。
100歩ゆずって、生徒がお尻の奥のターンアウトの筋肉を使えていないからこのような言葉を使ったのだとしたら、それは指導者の言葉不足&説明不足。
その場合は見た目の批判という、生徒の上達につながらない言葉ではなく、生徒の理解と上達を促すように機能の説明をしましょう。
どこの筋肉をどのように使えばいいのか。
指導者なのですから。
親が子供に向かって・・・
「あの子(子供の友達)、痩せて綺麗になったね」
痩せることと綺麗になることを切り離しましょう。
「あの子、大人っぽくなったね」
「雰囲気が違うようだけど、何かあったのかな」
という風なコメントだけで十分です。
痩せたからというコンディションをそこに引っ付ける必要はありません。
それよりもっと良いのは、「今の時期は身体が変化していくのが当たり前だから、びっくりする必要ないんだよね」と教えてあげること。
体の変化をニュートラルに捉える力を与えてあげること。
さて、次回はポジティブな言葉を発していく、という最終ステップです。
Fumi x