DDD Centre for Recovery

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やけ食いを止めるためにはコーピングスキルが必要

イライラしてケーキをやけ食いしたり、

ムシャクシャして焼肉をやけ食いしたり、

1人で悲しくなってアイスクリームをやけ食いしたり、

誰でも一度は経験したことありませんか?

ごくたまに起こるのなら問題ではないでしょう。

けど、頻繁にやけ食いをするようになると、それは過食障害一歩手前かもしれない。

このようなやけ食いが起こるのはコーピングスキルが未熟だから。

コーピングとは、ストレスに対応・対処すること。

コーピングスキルを種類豊富にもっていると、ストレスと上手に付き合えるようになるんです。

戦うための武器をいっぱい装備しているようなものだから。


イライラやムシャクシャや悲しみっていう、負の感情は苦しい。ストレスになる。

だから、逃げ道としてやけ食いがあるわけです。

ただこの「逃げ道」、後から罪悪感がついてきたり、お腹がはちきれそうに痛くなったり、気分が悪くなったり、ココロとカラダに良くないこともついてくる。

ストレス解消のためにやけ食いしたのに、それ自体がまたストレスになる

やけ食いが習慣化するのはこのストレスの悪循環のため。

だからその悪循環なサイクルを断ち切ることが必要なんです。

どんな風に?

1.自分のやけ食いのパターンを知る

ストレスを引き起こすものや、それによって出てくる症状は千差万別です。

まずは自分特有のパターンを把握しましょう。

セルフモニタリング(自己観察)をすることで、自分がどんな時にストレスを感じやすいか、そしてどんなリアクションをとる傾向があるか、というのがわかります。

例えばノートや日記にやけ食いをしたことを書き、やけ食いの前後で感じていたことをなるべく詳しく書きます。

例:夜9時にやけ食いした。夕方お母さんと喧嘩してイライラしていた。やけ食いしてる時は気持ちよかったけど、終わった後はお腹が苦しくてむなしかった。

そして、どうしてやけ食いに走ったのかを自己分析します。

例:喧嘩でイライラしてたのは、お母さんが自分の事を分かっていないと感じたから。自分の言いたいことがきちんと言えなかくて悔しかった。

2.クッションになる行動を入れる

やけ食いは癖になりやすい。上の例でも見た通り、イライラなど負の感情からやけ食いに走るパターンが多くて、負の感情を感じている時は頭で整理して考えるのが難しいから。

そこで、まずはやけ食いに行く前に一つ、クッションとなる行動を入れて、やけ食いのスピードや頻度を抑えるようにします。

例:自分の言いたいことが言えなくて悔しい時は、やけ食いする前に、言いたかったことを全部紙に書き出す。

ここで大事なのは、無理にこのクッション行動をやけ食いの代わりにするのではなく、「クッション行動の後にやけ食いすればいい」という考えを持っておくこと。最初から「やけ食いしない」というハードルの高いゴールを決めるのではなく、「やけ食いするのを遅らせる」というハードルが若干低めのゴールにしておくこと。

私がこれをクッション行動って言うのも、あくまでも負の感情を感じたイベントとやけ食いの間に入るクッションだから。

上の例の場合、言いたかったことを全部紙に書き出したらやけ食いに移っていい、ということ。

面白いことに、紙に書き出すことで負の感情が処理出来れば、やけ食いをしたいという衝動は減っていきます。

その他にもクッション行動として使えるのは:

  • シャワーを浴びる

  • お風呂に入る

  • 紙にぐちゃぐちゃ落書きする

  • お茶を飲む(好きなハーブティーとかがお勧め)

  • 好きな香水の香りを嗅ぐ

  • 深呼吸をゆっくり、5回する

など。

やけ食いで悩んでいる場合は、試してみる価値ありませんか?

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