強くてしなやかな筋肉をつくる食事②
一日を通して毎食たんぱく質を摂ることと、常に炭水化物も合わせて食べることで、効率の良いタンパク質の摂取が可能になります。プロテインサプリメントさえ飲んでおけば良いというのは大きな間違いだし、リスクもコストも高い。そしてもう1つ大事なのは、十分な睡眠をとることです。
強くてしなやかな筋肉をつくる食事①
砂糖や糖質で身体や筋肉が硬くなることもなければ、お酢で身体が柔らかくなることもありません。食事の役目は筋肉の修復を促進すること。日々の動きで使われる筋肉にエネルギーと栄養を与えたり、筋トレでダメージを受けた筋肉細胞を夜の間に修復したり。その修復機能を通して例えばマッサージでほぐされた筋肉の健康を保つことも可能です。
制限を外したら子供はお菓子ばかり食べますか?
幼少期の食事法で著名なEllyn Satterが推進しているコンセプトがあります。それは、親子の食事時の責任分担。親は子供の成長に必要な食事を提供する責任がある。そして子供はそれを必要な分食べる責任がある。これは食事の自立を促す方法で、空腹感・満腹感に伴った量の調節が出来るようにするものでもあります。
ダンサーこそRESILIENTであるべき
Resilient(レジリエント)の意味は、はね返る」、「回復する」、「再生する」。これは、失敗してもそこから何かを学ぶ力だったり、自分の芯をしっかりと持つ力だったり、アドバイスを真摯に受け止めながらも丸呑みにしないで自分で解釈する力だったり、ダンサーにとってとても大切なスキルです。
自分を認めることは諦めることじゃなくて責任を持つということ
自分を認めるっていうことは、今の自分が精一杯のケアを受ける価値があるって認めること。それは、質の高いレッスンを受ける価値。しっかりと寝て体力を回復する価値。十分に食べて身体を育ててあげる価値。自分の身体を守る価値。分からないことは質問をして、ダンスに対する理解を深める価値。諦めることとは正反対です。
正しい知識はダンサーを救う
栄養士は「食べることのプロ」として人の身体を大切にする、治療する、そして守るのが仕事だと私は思っています。正しい知識があれば、ダンサーはケガは防げるし、ココロもカラダも毎日気持ちよく踊れるし、ダンサーとしてのキャリアだけじゃなくてその後の道だって広がります。
ダンサーの食生活ワークショップ無事終了
19年1月来日ワークショップ。今回行ったのは指導者とダンサー(&親御さん)クラスの2種類。ダンサーのための食事ガイドライン、ボディイメージ、そして摂食障害などについて密にお話ししました。ダンサーとして自分の身体に責任をもつという意味で、食事を大切にする、というテーマ、しっかりと受け取っていただけたかな。
食事でケガは予防できる
ダンサーのケガを予防する物事トップ5。栄養(と休養)はそのトップ5の内の1つに入っています。食べなければいくらトレーニングを積んだところで体は作られないし、特に思春期の場合は成長にも影響が出る。食事の基礎をおろそかにしなければ難しいことはありません。