「ダイエットしない!」・・・じゃあ、何したらいいの?

私がダイエットを推進しない理由は3つ:

この3つ目のポイントについて話そうか。

ダイエットと名の付くものには共通しているものがあります。

それは、食事がルール化されるということ。

食べて良いモノ・悪いモノが決まっていたり、食べて良い時間帯と悪い時間帯があったり。

食事全部がルール化されちゃうから、食べる本人に「なんで?どうして?」を考える隙を与えないの。

人間って駄目だって言われたら余計欲しくなる生き物でしょ。

制限を課すと希少価値が生まれて、それを手に入れたい!って思うもんね。

「お砂糖はダメ」って言われたら、最初は我慢できるかもしれない。

でもそのうち友達とご飯にいって、「今日は特別だから甘いもの解禁してデザート食べちゃおう!」ってなる。

そしてその後に待っているのは、ダイエットのルールを破った罪悪感と、「何でもっと我慢できなかったんだろう」っていう自分に対する批判。

友達とご飯に行ってデザート食べることは全く自然で、悪いことなんかじゃないのに!

ダイエットをしていると「良くないこと」に分類されちゃうんだね。

おかしいよね。

ダイエットをしなくなると、自分を見る力と見守る力がつくんです。

例えばイライラしていてチョコレートをいっぱい食べたら・・・

「あ、私イライラしてるんだ」って、自分の中の事を見る力

そして

「私、チョコレートを沢山食べたんだ」って、行動そのものを見る力

それが良い・悪いではなくて、ただただ、そういう行動を起こしたっていう事実だけを確認するの。

このこと自体が最初はじれったくて、「あー!!もう!」ってなるんだ。

だからここは、それに伴う感情も含めて見るんじゃなくて見守る力

これを繰り返していくことでね、「食べ物で解決しようとしているけど本当は食べ物じゃ解決できないもの」に気づくことが出来るの。

そして次はそれと向き合って、そうすると面白いことに、食事もクリアになってくるんです。

食べ物で他のことをコントロールしようとしていないから。

食べ物は食べ物として見て・食べて・楽しむことが出来るようになるからね。

だから「ダイエットしない」って決めたら、次は「考える」練習をしていくの。

食べ物の「良い・悪い」ルールとか、「夜○時以降は食べちゃいけない」ルールとかは忘れて、食事の基礎の基礎を土台にして考える。

  • 「ここ最近、甘いモノがやめられないって感じるのは、なんでだろう?」

  • 「いつもこの時間になると口さみしくなるのはなんでかな?」

  • 「ご飯、食べすぎてるかな?・・・あれ、なんで食べすぎてるって思うんだろう?」

良い・悪いの判断をつけないでまずは考えて、見て、見守って。

自分に興味を持つの

これ、一日で成せるものじゃありません。

でも、繰り返せば繰り返すほど自然と出来るようになるから。

そしてこれで培った考える力は後々バレエのレッスン・注意の受け取り方・役作りにとても役立つスキルになるから。

すっごく大切な力だから、まずはちょっと練習はじめてみない?

Fumi x

Fumi Somehara

Fumi is the Founder and Principal Dietitian of DDD Centre for Recovery. Her expertise is in Dance Nutrition and Eating Disorders Treatment. She is passionate about supporting individuals to nurture respectful and compassionate relationships with their food and body.

https://dddcfr.com.au/fumi-somehara-bio
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