私達は栄養素を食べているわけじゃない
外にでたら必ず耳に入ってくる会話っていうのが
「栄養博士トーク」
赤身は鉄分豊富だから・・・
ごぼうは食物繊維が多いから・・・
牛乳はカルシウムが豊富だから・・・
最近ビタミン不足だから・・・
糖質の量が・・・
トマトに含まれるリコピンが・・・
ブルーベリーにはアントシアニンが・・・
ヨーグルトにはビフィズス菌が・・・
カフェでもレストランでも、スーパーの買い物中でも、何なら公園とかビーチでぼーっとしてる時でも、周りから聞こえてくる会話は「わたしの健康食」についてがすごく多い。
そんなこと考えながら食事してるの!?
って思うほど、食事そのものが見えなくなってる栄養素食の話を耳にすることが多い。
森の中の木を一本一本チェックしている状態。
「最近ビタミン不足だからオレンジジュース飲むようにしてる」
「糖質の量が気になるからサンドイッチのパンは1枚」
「カルシウムを摂るために必ずヨーグルトか牛乳をとるようにしてる」
「良性の脂肪分をとるためにアボカドにオリーブオイルをかけて食べるの」
(これ、過去のクライエントが言ってきたことのほんの一部ね)
お腹じゃなくて頭がいっぱいだよ。
例えば森の中の木が数本まっすぐ伸びなくても、森全体は傾かないでしょ。
食事もね、み○もんたやセレブの言ってた栄養素学から外れてたって大丈夫なの。
もっとはっきり言っちゃうと、食事バランスガイドにきっちりはまってなくても大丈夫なの。
「朝はビタミンをとるためにフルーツを食べるようにしてるんです」
って言われることが結構あるんです。
それが良い・悪いとかではなくて、でも、まずね、
「朝、食欲はあるの?」
そこからだよ。
朝は食欲がなくて果物しか受けつけないのか、ビタミンを摂るためっていう理由をつけて果物でお腹を満たしたことにしているのか、どっちなんだろう?
食欲がないなら、それには理由があるし、朝食べれるようになりたいならその理由を探したいよね。
食欲はあるんだけどビタミンの呪縛から抜け出せないなら、ねえ、もう身体には十分にビタミンが足りているとしたら本当は何を食べたいと思う?
栄養素摂取を第一に考えて頭で食べたって、栄養はフルに吸収されないから。
色んな数値を計って観察していくのが重要な時もあるの。でもそれは何かしらの疾患やメディカルコンディションがある時。そうじゃない場合は、頭よりもお腹の声をきいて。
食事をする時の最優先事項は、まず食べること。
当たり前なんだけど、食べれないと意味ないよね。
そして、おいしくないと食べたいと思わないよね。
「おいしいごはん」ってどんなものが思い浮かぶ?
トクホ食品じゃないことは確か。
Fumi x