生理周期と身体の変化

生理周期の食事とトレーニングについて。

女性ダンサーの場合、1か月(4週間)の間で精神的そして肉体的なコンディションに差があります。

それは生理周期の関係でホルモンバランスが変動するから。

それによる体の変化を知って、食事や身体のケアに役立てましょう。

生理関係の過去記事を読んでいない人はまずそこからどうぞ。

生理周期

(画像:ホルモンケア推進プロジェクトより抜粋)

(画像:ホルモンケア推進プロジェクトより抜粋)

生理開始日から次の生理が始まる前日までが1つの生理周期です。

通常生理周期は28日間なんだけど、人によっては多少の差があるから25~36日の期間であれば正常。

生理周期の前半を卵胞期、後半を黄体期といいます。

 

月経期間

生理初日を1日目として、出血が終わるまでの数日が月経期間

これは大体3-7日間ほど。

この期間はエストロゲンプロゲステロンという二つのホルモンが一番低いレベルにあって疲れやすい時期。

特に出血が多い場合は貧血になるリスクも高いから気を付けて。

水分補給は少量をこまめにして、食事は消化の良いものを心がけよう。

生理痛がひどい場合は、炎症を悪化させやすいカフェインを抑えて、お腹や腰回りを温かくしておくことで痛みや不快感は穏和できます。

レッスンでは無理をしてはいけない時期だから、軽めに抑えとこう。

 

卵胞期

生理が終わってから排卵までの期間が卵胞期。

この期間ではエストロゲンが多く分泌されるから、精神的にも肉体的にも安定した状態。

体力も、集中力も、自信も全てが上方向に向く時期だから、レッスンやトレーニングに精を出すにはぴったり。

またこの時期はテストステロンというホルモンも上昇するから、筋力をつけるためのウェイトトレーニングもお勧め。

エストロゲンがピークの時(生理周期の2週目くらい)はホルモンの上昇のせいで食欲が少し落ちる傾向があります。

もしも普段よりもレッスン・運動をしているのにお腹が空かないな、と思っても食事を抜かないように気を付けて。

筋力をつけるためにはタンパク質だけではなくて炭水化物も必要というのはDDD読者ならもう知っているはず。

 

黄体期

さて、黄体期の前半ではプロゲステロンが多く分泌されて、逆にエストロゲンは低下します。

そのため精神的に不安定になりはじめるのがこの時期。

体力を消耗しやすいのもこの時期だから、一度の食事でいっぱい食べるよりもこまめに少な目の食事や間食をとるのがベスト。

黄体期の後半ではプロゲステロンエストロゲンも低下します。

胸がはったり、頭痛や腰痛がしたり、生理前独特の症状が出てくる時期。

生理前のこの時期は脳内のセロトニン(ハッピーホルモンとも言われるね)の分泌量が少なくなるから、イライラしやすいの。

そして甘い物を食べると一時的にセロトニンの分泌が増えて気持ちが安定する。

だから「生理前は無性に甘い物が食べたくなる!」っていう女性が多いわけ。

じゃあお菓子ばかり食べていたらこの時期を乗り越えられるかといったらそうでもない。

大事なのは、甘い物は「一時的に」ヘルプしてくれるということ。

レッスンで体を動かしたりすることでもセロトニンは出るし、タンパク質をとることも大事。

一番食事が崩れやすいのがこの時期だから、焦らず落ち着いて自分と向き合って必要なものを探してみよう。

 

Fumi x

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