DDD Centre for Recovery

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理由が何であれダイエットが危険なことに変わりはない

火曜日のインスタライブでも紹介した質問で興味深いのがあったのでシェアさせてください。

「舞台前に体重を落としなさいと言われました。落とさないと役を降ろされるかもしれません。この場合はダイエットしても良いのでしょうか?

DDDフォロワーの方は私がどれだけダイエット反対かを知っているはず。

だからこその質問だと思うんです。

質問をくれた方は、

「ダイエットの危険性もリスクもわかっている

・・・だけど役がもらえないと困る

・・・短期間だけならダイエットしても良いんじゃないか?」

という考えになったんだと思います。

だからこそ絶対に知っておいてもらいたいことを伝えます。

理由が何であれ、身体にとってダイエットが危険なことに変わりはない

「正しいダイエット」なんて存在しません。

ダイエット=栄養失調なのだから、正しい栄養失調なんてないでしょ?

DDDではダンサーのボディケア、そして摂食障害・摂食問題の治療を専門としています。 

だからダイエットの話は毎日毎日クライエントから聞きます。

彼・彼女らがダイエットでどんなことを経験してきたか。 

1つだけ確実に言えることは、ダイエットで本人が得をしたことはないということ。 

ダンサーは他よりも摂食障害になりやすいのが事実。 

痩せたところで根本的な問題が解決されることはほぼ無い。

例えば短期間希望通りに痩せたところで、体の仕組みからリバウンドが起こる率は9割以上。(おこらない0.5-1割程度の人はたまたま遺伝的に元来やせ形だということが多いので、これは「やる気」や「意志」や「ダイエット法」でなんとかなるものではない)

質問者さんの年齢はわからないけれども、 特に成長期の場合、ダイエットなどで十分なエネルギー・栄養が摂れないと成長に悪影響が出ます。 

予想身長よりも低いままで止まったり、 骨が強くなりきれずに大人になってから骨折等のケガに悩まされることになったり、 脳の発達にも影響があるため思考力や問題解決能力に欠けたり、 ほんと良いこと無し。  

ダイエットがきっかけで摂食障害になったり、不妊で苦労したり、自分の価値が体重でしか図ることが出来なくなって人生を楽しめなくなった人を見てきている私が言えるのは、   

ダイエットから抜け出したら、あなたにはもっともっと有意義なことがキャリアでも人生でも待ち受けているんだよ  

ということ。

今まで同じ過ちを繰り返してきたダンサーは沢山いる。 

そのほとんどは静かに表舞台から姿を消すから、その人達が経験してきたダイエットによる悪影響が公に話されることはほとんどない。

痩せることから踊ることに考えをシフトするのは簡単じゃないかもしれない。

でも私は誰にもダイエットによる悪影響を受けてほしくないんです。 

こうやって事実を伝えていくのは、「なにがなんでもダイエットをストップさせる」っていう強制手段のためじゃなくて、 あなた自身が自分のために最善の選択を出来るように、それに必要な情報を与えるためなんです。  

理由が何であろうとダイエットが危険なことに変わりはない。 

自分の身体なのだから、判断するのも責任持つのも自分。

 Fumi x